これまでスナマグにたびたび登場してくれたアイドルグループ「BMK」。2021年にメジャーデビューして以来、地元東海エリアだけでなく全国各地のファンを魅了してきた彼らが、2025年1月、解散する。はじまりがあれば終わりもある。が、終わりは新たなはじまりでもある。ということで、さみしいけど、なるべくたのしく、彼らにBMKとしての「最後の言葉」を聞いてみた!
松岡:俺はやっぱり、まだメジャーデビューする前のことだけど、2017年に中国の海南島に行ったことかな。それまで日本しか知らなかったから、知見が広がったというか。すげえ良い経験になった。あと、タクミンだけ日本に置いてきたことも面白かった。あのときの思い出はたぶん一生忘れないと思う(笑)
佐藤:なにそれー!僕は舞台があったからそっちに行けなかったの!
三隅:僕らのテーマカラーが決まったのもあのときの海南島だったよね。
佐藤:そうなの!僕がいないその場所で勝手に決められちゃって…。ちょうど山手線に乗っているときだったかな、マネージャーさんからメールがきて「メンバーの色こうなったから」って(笑)
米谷:タクミン的に、黄色は嫌だった?
佐藤:う~ん、ほんとは水色が良かったかな。それまでイエローのアイテムは個人的にほとんど無縁だったから。今は大好きだけどね!
三隅:でも、はっきりとそれぞれのカラーが決まったのは、僕たちにとって大きな一歩でもあったよね。
米谷:たしかに。それまでボイメンのサポートメンバーだったから、パキッとした色ではなく薄くぼんやりした色あいの衣装だったしね。いかにもお前らグループの外側の人間だろってカラーだったから(笑)。ちなみに僕のカラーは、もともと研究生の頃の薄紫から正式な(?)紫へと昇格だったので、そこまで違和感はなかったかな。
三隅:僕も薄ピンクからの昇格パターンでピンクに。実感したのは、薄ってどこまでいても薄なんだなってこと。それまでは背景的な存在だったからね(笑)
佐藤:正直、ケンパの赤色にはちょっと嫉妬したよ。僕でも似合うのにって(笑)
松岡:それまでに赤色アピールしていたからね、俺は。オーディションに行くときとか赤色のロングコートを着てったりして。
佐藤:そうそう。それで変なダンス踊ってたよね(笑)
松岡:まあな。
米谷:僕の中で一番残っているのは、まだBMKになるまえの研修生時代のとき、BMシアターでのライブリハーサル中に足の指を脱臼しちゃったこと。あれは痛い思い出だったなあ。自分の怪我そのものの痛みより、みんなに迷惑かけちゃったことが本当に心苦しくて。
松岡:あれね。しかも、こめちゃんが離脱したあとにほかのメンバーもインフルにかかってさ。毎日のようにフォーメンションの書き換えがあって、めちゃくちゃバタバタだった(笑)
米谷:ごめんごめん。で、そのライブの後日、まだ足が完治していない状態で和田アキ子さんとのMVを撮る仕事があってさ、足の裏に鉄板を入れながら踊ったんだよね。痛みをだましだまししながら。
佐藤:あったね~。そういえばさ、あの日、着替えるときにチラッとこめちゃんの脱臼した親指が見えたんだけど、薄紫色だったの…。
松岡:なんだよそれ!
三隅:僕にとってBMKでの一番の思い出は、コロナ禍の影響で、メジャーデビューのタイミングが延期になったこと。そのときはほんと、このままデビューできないんじゃないかって不安になり、すごくしんどかった。で、そんな状況下ではじめたのが配信活動。それぞれメンバーが特技とかや好きなことをテーマに取り組みました。僕は世界地図や国旗を覚えたり、こめちゃんはウクレレで歌ったり、タクミンは推しを紹介したり。
松岡:いいよみんなは、俺なんか鉛筆デッサンしてたからね。BMKの元気印のくせしてなぜか思いっきり文科系のテーマで。配信する直前に専門書を買って「今日は影をつけて描きます」とかさ。今思うともっとやれることあっただろって(笑)
米谷:夏休み最後の日に慌ててこれやりました感がにじみ出ていて良かったよ(笑)
佐藤:僕は、BMKの活動を通じて日本全国いろんなところ行かせてもらえて、その土地土地のファンのみなさんとのふれあいはもちろんだけど、何気にメンバーたちと一緒に遠出すること自体がうれしかったかな。おいしかった串カツと鉄板焼きでおなか一杯になった大阪、MV撮影終わって出かけようとしたら急に土砂降りになった沖縄、東京以上にチラシを受け取ってもらえなかった北海道、とか、それらの記憶すべてが宝物です。
三隅:だね。あと、恒例だったのが宿泊先で4人ひと部屋になったときの、どのベッドで 寝るかを決めるジャンケン対決!こめちゃんはいつもトイレに一番近いベッドを狙ってい た(笑)
松岡:おしっこ漏らしちゃうからね。
米谷:ジャバジャバしねーよ! ま、いろいろあったけど、俺たちいろんなところに行ったよな。そして、たくさんのファンの方々とふれあえた。
佐藤:ほんと、みんなのおかげだよね。あるファンの方なんて、おなかの中に赤ちゃんが いるときからライブに来てくれていたんだけど、ずっと応援してくれていて、このまえも 親子で遊びに来てくれたんだよね。ただその娘さん、僕ではなくミカちゃん推しなの。だ からちょっぴり複雑…。
三隅:あ、ああ、ピンク色が好きなのかもね!女の子だから。でもありがたいよね、ずっ と応援してもらえたのって。僕がグッと来たのは、とあるご年配夫婦のファンの方からい ただいた、「この年になって君たちのファンになり、各地で開催するライブに足を運ぶよ うになり、知らなかった景色を見ることができたよ。ありがとう」という言葉。BMKを やっていてほんとに良かった!と、改めて感じたからね。
松岡:マジで感謝だよね。ファンのみんなの中には、いろんな地方でやる俺たちのライブに必ず来てくれる方もいてさ。しかも、俺たちより先に会場に居たりしてさ(笑)。この会場の前にやった別の地域のライブにこの人いたよな?俺らってめちゃ急いでここに向かってきた・・・なんで???ってこともよくあったね。ひょっとしたらこのファンの方、何人もいるんじゃねえのって(笑)
米谷:たしかに、喜びよりも若干、驚きの方が勝っていたよな(笑)。でも、なんだかんだBMKは恵まれていたのだと思う。僕にとっては、幼馴染みの親子がライブに来てくれたときはかなりの衝撃で、すごくうれしかった。ステージ上と客席といった、地元でとは異なるシチュエーションで会えたのは、すごく新鮮で心に響いたかな。
―BMKより、ラストメッセージ
佐藤:もうね、話は尽きないよね。でも、そろそろお別れの時間です。BMKのこれからのことを考えてくれるファンのみなさん・・僕が「みんなはどうするの?」と聞いたら、回答してくれる方がほとんどいなくて・・。みんな、今を大事にしているんだな!と感じました。どんな人生になるにせよ、素敵に生きていってくださいね!僕も、もっともっと、素敵な人間になれるように頑張っていくから!
松岡:うん。ファンのみんなが前向きなのは、俺たちにとってありがたい。心残りというか、そういうのがなく、清々しく次に行けるから。みんな、本当にこれまでありがとう!またな!!!
三隅:僕からもありがとう!おかげさまでたのしい思い出がたくさんできました。これからも、この感謝の記憶は消えません。みなさんも、ときどき僕らのことを思い出して、ちょっとでも笑顔になってくれるとうれしいです!
米谷:BMKほど、ファンのみなさんを振り回しまくったグループって、そんなにないのかもしれません。でもそれなのに、僕らを支えて応援してくださったみなさんには感謝の言葉しかありません。BMKは、みなさんからいただいた大きな愛を胸に、それぞれ新たな道へと進みます。僕らを応援してくださったみなさんがこれから先、強く、しあわせな人生を送られることを切に願います!
BMK:本当にありがとうございました!!!!
BMK(Big Monster Kite)ビーエムケー/コンセプトは“凧のように逆風を受けるほど上昇する、逆境に負けないグループ”。元気の勇気を発信し続ける4人組エンタメ集団。2021 年1 月にシングル「モンスターフライト」でメジャーデビューを果たし、オリコンウィークリーCD シングルランキングで初登場2 位を獲得。